キツネを見た

さっきスーパーに車で行こうとしたとき、車の前方に小さい人影…というには小さすぎる、猫か?猫だな…というくらいの存在が、ヘッドライトに映し出されて白く映った
細い道路で信号も近かったのでノロノロ進んでいたけど、ちょうどその白い存在が見えたあたりを「どんな猫だろう」と確認したら、キツネがいた
見間違えじゃないの〜?と言われたけど、あれは絶対キツネ!
猫っていう大きさや形じゃなかったし、犬とは似てたけどしっぽがフワフワして顔立ちも明らかに犬とは違ったもん!うそじゃないぞ!

キツネが道路を渡って入って行ったところは畑だった
ネギは食べないだろうけど、植えられてた柿の木には実が成ってたし、芋も植わってたし、畑に食べ物を探しに来たのかしら
農家の人はたまったもんじゃないけど

先日のタヌキに次いでキツネか…
田舎寄りではあるものの全然住宅街で、線路も近いんだけど、どっかしらにいるんだな
ちょっと行くと森とかあるけど、あそこに住んでるのかな
都市で人間として生きていると、野生動物がいることなんてさっぱり忘れてしまうし、動物は飼うか動物園で見る存在になってしまって、どうやってどこで生きているのかなんて意識しない
こないだ見たタヌキは、ひょっとするとキツネに負けてギャーギャー鳴いてたのかもしれない
なんだか化かされてそう、私

いま市町村のホームページを見てみたら、タヌキ・アライグマ・ハクビシンの生息は確認されてるけどキツネは載ってなかった
え…今日見たのが実はタヌキで、こないだ見たのはハクビシンだったのか…?
自信無い

「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」をひさしぶりに観た
もう何度も観た映画だけど、5年ぶりくらいか?
今から20年も前の作品だと… ヒエー鳥肌
クレしんの世界観で戯画化されてるけど、鋭いテーマが今なお普遍性を帯びていて、時を経ても全然錆びついてない
その、あまりにもまったく錆びついてない(むしろ冴え渡ってる)感じにびっくりした
ずっと倉庫にしまい込んでた刀に、そっと触れただけで指を切られたみたいな感じ

ケンとチャコのふたり好き
ふたりの家に行ってお茶を飲むシーンが好き
「悪役」というには悪人じゃないし、なんだか映画における「倒すべき敵」でもないし、不思議な佇まいの人たち
「外は疲れる」とか「…最近走ってないな」っていうセリフにだいぶ共感する
要するに、普通の人なのだ
なんか特殊能力があるわけでも、別世界からやってきた人でもない、ある理想や思想がある普通の人
そして、20世紀に生きたいと思う二人の思想に、私はだいぶ賛成してしまうような感じもある
過去を撫でて懐かしんだりすることって、ある程度生きた者に許された娯楽だから…

でも私まだ、人生で何かを懐かしむほど何もやってきてないなーっていう実感もある
ただ時間が過ぎただけというか
大人ってなんだろうな〜、今に絶望しないで生きていくって、どうすればいいんだろうね
チャコが「死にたくない!」って言ってたけど、生きづらい人たちが抱える “今を生きるのが辛いけど、死にたいわけではない” という気持ちを描いているのはすごい
クレしんの世界は、家族がいることが幸せだと描いているけど、今の世の中、それもまた誰かのプレッシャーになったりはする
「家族」に限らず心を預け合える存在、共同体を持つことがたぶん大事なんだろう

ちなみに、観るぞーと思って観たんじゃなく、夫がAmazon Primeでいろんな映画の冒頭をザッピングしていて、オトナ帝国の冒頭シーンで手を止めていたのでそのまま観た
太陽の塔ドーン!のオープニング、ワクワクするもんな〜
観たこと無い映画をザッピングで触りだけかじるのって、個人的には、作品との出会いの機会が失われた気がしてすごく損した感じがしてしまう
初めて会ったのに、はじめましても自己紹介もせずなんかお互いのことよくわかんないまま2時間くらい過ごす羽目になってしまったような
でもこうやってザッピングしていてそのまま観ることもあるんだし、別にいっか
しかしそう思うと、冒頭で気を引くというのは大事だな

そのあと、ちょっとF91を観た
こないだ閃光のハサウェイを観たので、ガンダムつながり
オトナ帝国の後にはハイカロリーすぎるので、前半だけ
ごく普通の日常に戦争が入り込んでくる感じがめちゃくちゃ生々しくてショックで、良い
連邦モビルスーツの放った弾丸の薬莢が、逃げる親子のお母さんの頭に直撃するシーン、ウワッてなる…
逃げている間中ずっと、目の前にいる人が死んでもおかしくない(そして実際死ぬ)空気感がすごい

F91は絵柄も好き
作画もめちゃくちゃなクオリティ

どうでもいいけど、なぜかビックカメラがガンダムの年表をかなりわかりやすくまとめていて助かる
ガンダムの年表 | ビックカメラ