旅行2日目
今日は母が前々から行きたがっていた、比叡山延暦寺に
行くのに結構かかるので、今日はこれだけでおしまいでよくない?よき〜という感じでゆるゆるとしたスケジュールだった
いいものがたくさん見れた
以下、長々と旅行記

膳所と書いてぜぜ
膳所(ぜぜ)で京阪に乗り換え
ぜぜって読めない
そしてZezeって書いてあるとなんか可愛い

京阪のユーフォニアムラッピング電車
乗った京阪が、響けユーフォニアムのラッピング電車だった
中川夏紀さんだ!

 

坂本比叡山口駅に着いたら、こういうのが一番濡れるんだよな〜という感じのこまかい雨が降ってきた
私は今回の旅行に折りたたみ傘を持ってきていたのに、よりにもよって今日、宿に置いてきてしまったのだった
一方母は、今日比叡山のために持ってきていた杖(ストック)を宿に置いてきてしまっていた
似たもの親子
すでに結構寒いので、風邪引いちゃうかもと思い、不本意だけど傘を買うことに
なので坂本比叡山口駅を降りてから、わざわざ進行方向とは逆にあるセブンイレブンまで折り畳み傘を買いに歩いて行った

比叡山行くまでに見た虹
そして傘を買った途端、急に晴れてきて、おっきな虹を見た
ツイているのかいないのか
ま、ボケボケなのはいつものことだしこんな旅もいいだろう

 

比叡山には、日本一長いらしいケーブルカーで上った
ケーブルカーとかロープウェイとか、なんかそういう乗り物が好き
ああいうので流れるアナウンスって妙に古めかしかったりして、なんだか旅情を感じる

比叡山登ったらめちゃくちゃ寒くて、たぶん5℃くらいしか無かった
そしてまた雨が降ったりやんだりしてた
…やったぜ、傘を買った甲斐があったね!

比叡山から琵琶湖を眺める
比叡山から琵琶湖を見下ろす
ケーブルカーの中から琵琶湖が見えたとき、私含めみんなこぞって写真を撮っていたが、降りてからゆうゆうと景色を眺められる場所があったので拍子抜けした
なんだか、海みたいにでかくて面白い風景
これ、湾じゃないのか〜
琵琶湖は滋賀県の人たちの誇りだと聞くし、実際そうだと思うけど、この景色を見たらまじで「そりゃそうだよな」と思う
でっかくて美しい

比叡山の紅葉も綺麗だった
そんでもって、とにかくどこもかしこも紅葉が綺麗だった
根本中堂は現在大規模修繕工事中で、その工事の様子が見れたりして面白かった
比叡山って、歴史もの読んでると必ずと言っていいほど出てくる
なのでよっぽど影響力のある寺だったんだなと思うけど、こんな高い山に、ケーブルカーなんて無い昔、足で登ったり降りたり、人力で木や石を運んだりして大きな寺を築いたんだと思うと途方もない
まじでこれどうやって運んだんだよ…っていう、でかい石がそこらじゅうに積まれている

 

穴太衆の石垣

で、比叡山を降りたら、山の上で疑問に思っていたことが氷塊した
このへんは穴太衆積み(あのうしゅうづみ)という石垣で有名な場所らしく、見事な石垣が街の至る所にあった
風情ある素敵な町並み

穴太衆積み
小さいのから大きいのまで、みちみちに積まれている
こんなん運んで積んで、穴太衆の人たち超ムキムキだっただろうな

全然関係ないけど
劇団☆新感線の「髑髏城の七人」という人気舞台で、築城術を生業とする熊木衆っていう一族の話が出てくるんだけど
その熊木衆っていうのは脚本家の中島かずきさんの創作で実在はしないらしい
でも穴太衆は、安土城の築城を期に全国各地の城普請で引っ張りだこになったらしいから、なんかちょっとエッセンスを感じて思い出した
調べてみたらここに、中島かずきさんは「白井喬二の「富士に立つ影」という時代小説に出てくる、築城術に長けた登場人物・熊木伯典から取っている」とあった

 

今日はもともと延暦寺だけ行ければオッケーな日だったんだけど、時間もまだあったので、京阪を「三井寺」で途中下車した
「三井寺ってなんか…有名なお寺じゃなかったっけ?」というアバウトな情報だけで…
なんか今思うと全然調べてないのな!
前は事前に調べて綿密な旅行計画を立てていたんだけど、母も私もそういう気力がとんと無くなって、結果行き当たりばったりの旅行になった
いいんだ、楽しいからそれで…

三井寺の百体観音
めちゃくちゃアバウトだった憶測があたった
三井寺はかなり広い境内のお寺だった
しかもちょうど、「百体観音」という仏像群を特別拝観できる期間だった!ヤッタ〜
しかも、これがもうまじで素晴らしかった
語彙なしマンか?
いやでも本当に、素晴らしかった〜としか言えん

百体観音が見れるという百体堂というお堂に入っても、なんか一見して全然どこにあるのか分からず
周囲にある仏像をぐるりと見て、これが…百態観音…?と思いながら、それもまあまあ見応えがあったので割と満足して外に出ようとしてた
でもご住職とおぼしきお坊さんに声をかけたら、お祓いをしてから通されたお堂の奥に、百体観音が、あった!
おい…偶然声かけてなかったら、このまま見ないで帰ってたってことか…?
そう思うと、ギリギリのところでボケてなくてよかった本当に
次いつ見れるのかわかんないけど、仏像お好きな方はぜひ見てみてください
今回、琵琶湖周辺の仏像を見たい!という旅だったので、三井寺では百態観音の他にもたくさん仏像を見ることができて大満足だった

三井寺の尊星王立像
この百体観音を見る前に、眺めてそこそこ満足してしまった理由のひとつに「尊星王立像」がある
この写真がその尊星王立像なんだけど、ダブルピース(ではないが)みたいなポーズで片足立ちしてるのだ
面白すぎて、ブロマイド(絵葉書)買っちゃった
尊星王立像は北極星を神格化した存在らしくて、いわば星の擬人化…それもなんかカッコイイ
とにかくこんなポーズとってる仏像見たことがなくて、面白すぎて、何度もポーズの真似をしてしまった

三井寺のご本尊は弥勒菩薩らしいんだけど
これが「絶対秘仏」で、今まで1300年以上一度も、誰も、公開どころかお寺の人たちでさえ厨子を開けたことがないらしい
なんだそれ…
開けてみたら中が空っぽだとしても、元々無かったのか、あるときまではあったのか、無くなったとしたらいつ無くなったのか、誰も知らないしわからないってことか
面白すぎる
シュレーディンガーの絶対秘仏
この話はオフィシャルサイトにも載っています
絶対秘仏って全国のいろんなところにあるけど、絶対に見られないとわかってても見に行きたさあるな…存在が面白い

そういや比叡山の展示室でも三井寺でも大黒天像を見たけど
大黒天といえばよく思い浮かべる、ニコニコ笑顔で打ち出の小槌を持っているあの大黒さまではなくて、どっちで見たのも、険しい顔立ちで仁王立ちしている大黒天だったな
なんか滋賀では今まで見たこと無い感じの仏像とか像をたくさん見れてだいぶ面白かった
まだまだ全然見れてないのでまた来たい
飛び出し坊やも見たかったけど案外見れなかった

 

三井寺の力餅
三井寺で有名らしい、力餅
昨日奈良のもちいどのセンター街で、名物のつきたて餅を食べたばかりなので、正直餅としての旨さは霞んでしまった感があったんだけど
緑の粉はうぐいす粉かと思ったら抹茶粉で、ちょっと苦味のあるところにサクサクした砂糖のかたまりがくっついてて、なんか個性的なお餅だった

 

三井寺にあった絵
これは三井寺の境内で見かけた、なんかよくわかんないけどかわいい絵
鬼…? たぶん鬼…
まじでなんなんだろう
ちなみにその昔、三井寺は延暦寺と抗争があったらしくて、へぇ〜さっき行ってきたよと思いながら寺の案内板とWikipediaを読んだ

あ〜
滋賀ほんとうにいいところだな
明日はもう帰らないといけないのか…さみC